2010年10月7日木曜日

公示地価:4年ぶり全地点下落 平均マイナス4.8% /和歌山

 今年1月1日現在の地価公示で、県内平均変動率はマイナス4?8%(昨年マイナス3?8%)だった。県内9市14町の189地点(昨年191地点)のうち、選定替えのあった7地点を除くすべての地点で地価が下落した。全地点下落は4年ぶり。県地域づくり課は「かろうじて横ばいの地点があった昨年と比較しても、景気悪化と先行き不透明感から、下落は一層顕著だ」としている。
 公示された地価は、一般の土地取引価格に指標を与え、公共事業用地の取得価格の算定基準とされる。県内では24人の不動産鑑定士によって実施された。
 土地の用途別の下落率は、住宅地4?5%▽宅地見込地6?5%▽商業地5?0%▽準工業地4?7%▽工業地6?3%▽調整区域内宅地6?1%??だった。県によると、和歌山市の住宅地のうち、利便性があって価格が高い市街地中心部では下落幅が小さいが、中心部や商業施設から遠い北部地域では下落幅が大きい。景気の影響を受けやすい商業地は、住宅地以上に状況が厳しいという。
 価格最高地点は、住宅地が選定替えをした和歌山市芝ノ丁の15万2000円。商業地は同市友田町5の50万7000円で11年連続だが、変動率は4年ぶりのマイナスとなった。下落率の上位には、紀中?紀南地方が目立った。【最上聡】
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 ◇地価下落率上位5地点◇(下落率%、百円/平方メートル)
 【住宅地】
(1)田辺市古尾8の3           12.8  449
(2)上富田町南紀の台19の28       8.1  339
(3)御坊市湯川町冨安字小谷2197の14  7.5  335
(4)紀の川市江川中字高井505の1     7.4  200
(5)同市貴志川町井ノ口字帆布625の5   7.2  311
 【商業地】
(1)那智勝浦町築地4の2の9       10.7  826
(2)御坊市薗字桃之木232の4       9.4  725
(3)田辺市湊字地下995の3外       8.9 1330
(4)新宮市仲之町3の1の4         8.6  960
(5)美浜町田井字番留566の1       8.1  571
 ◇地価上位5地点◇(百円/平方メートル)
 【住宅地】(すべて和歌山市)
(1)芝ノ丁21      1520
(2)西長町2の38    1310
(3)太田字神ノ畔152  1300
(4)堀止東2の8の15  1210
(5)東高松4の1の21  1120
 【商業地】
(1)友田町5の50    5070
(2)屋形町2の7     2020
(3)元寺町1の69    1950
(4)小松原通3の67番外 1760
(5)太田3の1の28   1530

3月19日朝刊

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引用元:エミルクロニクル(Econline) 総合サイト

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